2009年2月1日日曜日

黄金比

ジョジョの奇妙な冒険「スティール・ボール・ラン」の11巻に
「黄金比」の話が出てくる。
準主人公のジャイロ・ツェペリ(下11巻の表紙)は
自らの家に代々伝わる「医術」と「処刑」のために
この「黄金比」を利用している・・・という話だった。


この黄金比というのは、「1:1.618」の比率の長方形を意味していて、
この長方形の特徴は、中に一つの正方形をつくると、残りの部分がまた
「1:1.618」の長方形が出てくる・・・以上を永遠に繰り返すというもの。


なんとなく、このスティール・ボール・ランの11巻を読んで、
この「黄金比」って面白いな~というのがなんとなく
頭に残っていた。

もう1-2年前以上になると思うけど、上野の国立博物館で
開催されていたダ・ヴィンチ展に出かけたことがあった。
そのときのカタログをなんとなくこの週末パラパラと
めくっていたら下の図(ウィトルウィウス人体図)
が出てきて、久しぶりにこの「黄金比」とご対面した。



この人体図というのはダ・ヴィンチ自身が描いたもので、
ローマ時代の建築家ウィトルウィウスが主張した
「腕を伸ばした人間は正方形と円に内接する」
に感銘を受けて描いたらしい。

・・・で、この内接する円の半径と正方形の1辺が
「1:1.618」の黄金比であるという。

ダヴィンチは、人間や動物を細かに観察しながら、
そこに潜む原理や共通の発見を見出そうと努力している。
これもまたその発見の一つなのだろう。

このウィトルウィウスの図をみながら、
自分も巻尺を使って両手を伸ばして計ってみると
自分の身長と全く同じであることにあらためて気づく。
(つまり正方形に内接する。)

ちなみに、いま自分が使っている会社の名刺のサイズも
計ってみると、まさに「黄金比」である。