2011年7月7日木曜日

松本復興相の辞任にまつわる興味深い意見

松本復興相の辞任をめぐる騒動について
内田樹さんが興味深い意見をのべている

暴言と知性について〜内田樹の研究室 BLOGOS 〜
http://news.livedoor.com/article/detail/5687407/


内田樹さんの私の印象は
著作「日本辺境論」で
 ”常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民が日本人”
という主張のもと それを わかりやすく説明していて
とても面白く読んだ記憶がある。

今回は 松本元大臣がとった態度について。

私の理解で要約(意訳)すると

恫喝は 相手の知的パフォーマンスを低下させる行為で
自分の意見や状況への理解力を低下させ やる気さえ奪う
相手を「知的使い物にならなくする=ばかにする」行為。
つまり物事を好転的に進めるためには何の役に立たず
唯一の効果は「相手より優位な立場にたてること」のみ。

このやり方を 長く続けてきた結果
一部の「恫喝上手」な人間が 物事を動かし
「ばか」を多く生み出し
相対的に日本人の知的パフォーマンスは劣化、
この国の危機的状況を招いた。
(安全で豊かな社会であれば一部の人間がイニシアチブをとるために
このやり方は効果的かもしれないが 日本はもはやそうではない)

したがって 咎められるべきは 非礼のみならず
彼のやり方が 日本の危機をさらに加速させ
さらなる危機的状況を招くということを予見していない
政治的無能さである 

…というもの。

どうでしょうか? 私は自らの反省を含めて考えさせられました。
日々 自分の主張や意見をきいてもらうという状況で
ついつい議論が熱をおび
相手をやりこめようという意識が働いてしまうことがよくあります。
恫喝までいきませんが 似たようなものです。
相手のやる気や理解を引き出すことにならないから
特に仕事では 議論に勝っても パフォーマンスは低下する
ということになる。うーん。
私ひとりが ジタバタあがいたところで
別に国は変わらないと思うけど 気をつけたいと思った。

話しを戻すと 松本大臣辞任をめぐっては
色々な意見があって ほとんどは彼の非礼に対する批判だったりするけど
日本や政治や国民といったマクロな視点で
わかりやすく分析をし 気づきを与えてくれたブログでした。
しかも私の場合は 個人的な気づきも与てくれたというおまけつき。

みなさまも 興味があれば是非およみください。

香里