2011年4月14日木曜日

いまこそマイケル・サンデル

マイケル・サンデルは著書の中で
功利主義の費用便益分析を
実例を挙げて紹介している。

1970年代のフォード社は爆発事故が相次ぐ
ガソリンタンクの改良するにあたって
費用便益分析を行った。
つまりガソリンタンクの改良にかかる費用と
失われる命と火傷を金額換算して比較した結果、
フォード社はガソリンタンクの改良を
見合わせた、、という話である。

原発は今後も新設し続けるべきなのか
避難範囲はどこまで拡大すべきなのか
沿岸の津波対策はどこまで備えるべきなのか

いずれも費用便益分析で答えは出る。
もちろんこうした功利主義を否定する考え方
もあるけども、社会の多くの仕組みが費用便益分析
(厳密ではないにせよ)によって成りなっている
のも事実だろう。